首都圏で中古マンションの価格は上昇が11年連続

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は23年度(23年4月~24年3月)と24年1~3月期を対象に首都圏の不動産流通市場の動向を公表した。中古マンションは23年度で、成約件数が3万6595件と前年度より3.4%の増加へ転じた。成約㎡単価は73.67万円で前年度から7.5%の上昇。成約価格は4700万円と前年度比8.2%の上昇だった。㎡単価、成約価格ともに11年連続の上昇。特に㎡単価は、この11年で91.8%の上昇をみせた。24年1~3月期は、中古マンションの成約件数は9871件(前年同期比6.6%増)、成約㎡単価は75.78万円(9.8%増)、価格は4845万円(11.0%増)だった。

 23年度の中古マンションは、横浜市川崎市以外の「神奈川県他」を除く各地域で、成約件数が前年度を上回った。成約物件の㎡単価と物件価格は、全都県で前年超え。5000万円以上の各価格帯で成約件数全体に占める比率が拡大したという。新規登録は19万6431件で前年度より8.4%増加した。また、中古戸建住宅は、成約件数が1万3160件となり、前年度から0.2%の若干増、成約価格は3873万円と前年度より1.9%の上昇だった。新規登録は6万8348件で、前年度比25.0%の大幅な増加。

 24年1~3月期の中古マンションは、成約件数で3期連続、成約㎡単価が15期連続、成約価格は12年10~12月期から46期連続で、それぞれ前年同期を上回った。新規登録は5万102件(0.1%減)だった。中古戸建住宅は、成約件数が3478件(9.1%増)で11四半期ぶりに前年同期比が増加に転じた。成約価格は3964万円(2.4%増)で15期連続で上昇した。新規登録は1万8486件(20.6%増)。

(提供:日刊不動産経済通信